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home cafe「LATTÈA(ラテア)」1ヶ月使用レビュー|おうちバリスタの終着点かもしれない

約3年間、Flair 58xという非電気式のレバー式エスプレッソマシンを使ってきた。手動レバー式で、エスプレッソを極める道具としては申し分ない。ただ、やっぱり冬が来ると美味いラテも飲みたいってなるんですよね。結局。

そこで新しくGETしたのが、home cafeの「LATTÈA(ラテア)」。購入から1ヶ月経ったので、じっくり使い込んだ上でのレビューをまとめます。

なぜ買い替えたのか

Flair 58xにはスチーマーがない。NanoFormerProでミルクフォームを作っていたんだけど、適温でトロトロのミルクができる点は満足していた。ただ、使用後に一度洗わないと次が作れないのが地味にストレスで。家族や友人にラテを出す時、一杯ごとに洗うのは正直面倒だった。

あと底面にミルクが固着して、キレイにするのがちょっと大変。

そんな時、YouTubeで偶然見かけたのがラテアの紹介動画。デュアルボイラー搭載で11万円。これだ、と。

届くまで

2025年10月21日に予約注文。届いたのは2026年1月11日。約3ヶ月弱の待ち。人気で常に品薄っぽいので、欲しいと思ったら即予約が吉。

梱包は過不足なく完璧。本体の他に、2種類のスチームチップ(初心者用・経験者用)やセパレートフィルターなどが同梱されていた。

LATTÈA(ラテア)ってどんなマシン?

home cafeオリジナルのエスプレッソマシン。レジェンド山下氏が年単位の時間をかけて開発した、ラテアート特化の家庭用マシンです。

スペック一覧

項目 詳細
価格 ¥110,000(税込)
ボイラー方式 デュアルポンプ・デュアルボイラー(サーモブロック)
ポンプ圧力 20バー
電圧 100〜110V(50Hz/60Hz対応)
消費電力 1,350W
バスケット口径 58mm(業務用と同じ・E61規格互換)
サイズ 幅310 × 奥行310 × 高さ375mm
認証 PSEマーク取得済み・電磁波検査クリア
保証 1年間(家庭用使用に限る)

最大の特徴はデュアルボイラー

  • エスプレッソ用ボイラー:90℃前後で安定した抽出
  • スチーム用ボイラー:独立したサーモブロックで強力かつ一定のスチーム

この2つが独立しているので、エスプレッソ抽出後すぐスチームに切り替えられる。タイムラグほぼゼロ。サーモブロック方式だからスチームパワーが落ちず、大きいピッチャーで2杯分のミルクもいける。連続使用してもパワーが弱くならない。

バスケット口径は58mm(E61規格)。業務用マシンと同じポルタフィルターやバスケットがそのまま使える。すでに58mmの器具を持っている人は資産がそのまま活きる。自分の場合、Flair 58xで使っていたポルタフィルターがそのまま使えた。助かる。

付属はセパレートフィルター(スパウト付き)のみ。ボトムレスフィルターは付属しない。抽出状態を目視確認したい人は、58mm対応のボトムレスフィルターを同時購入しておくのがおすすめ。

これが10万円台の家庭用マシンで実現できているのは、率直にすごい。

エスプレッソ抽出レビュー

電源ONから約5分で使用可能。朝の忙しい時間でも待たされない。

初回抽出条件

項目 詳細
LBOブレンド(home cafe)
粉量 18g
抽出量 36cc
抽出時間 32秒
抽出圧 約7気圧
グラインダー Lagom Casa

クレマがしっかり乗ったトロトロの仕上がり。業務用に近い味わいで、正直びっくりした。

ラテアには抽出圧メーターが付いていて、これが面白い。一般的な業務用マシンのメーターが「モーター圧」(9気圧前後)を表示するのに対し、ラテアは実際に粉にかかっている抽出圧を示す。だから表示は5〜6気圧くらいで正常。ブラインドバスケットで内圧だけかけると11気圧まできちんと出るので、マシン性能に問題はない。

さらに減圧弁搭載。抽出後にグループヘッド内の余分な圧力を自動的に逃がしてくれるので、抽出直後でもポルタフィルターをスムーズに外せる。粉を入れ替えてすぐ次のショットにいける。友人が来た時にガンガン連続でラテを作れるのは、この減圧弁のおかげ。

抽出量のメモリー機能も地味に便利。1杯用と2杯用の2セット登録可能で、マニュアル操作もできる。


www.youtube.com

豆の選び方

1ヶ月間、LBOブレンドの他にコーヒーばかの店のフィレンツェブレンドKIMBO ゴールドなどを試した。

結論。このマシンはラテで飲む前提で豆を選ぶとポテンシャルが最大化する。名前が「ラテア」なだけあって、エスプレッソ単体を極めるより、ラテにした時のトータルバランスで真価を発揮するマシンだと思う。

具体的には、中深煎り〜深煎りでチョコレートやナッツ系のフレーバーを持つ豆がおすすめ。ミルクに負けないしっかりしたボディ感が出やすく、ラテにした時の一体感がいい。

メモリー機能を活かすなら、いろんな豆を買い回すより「最高の一豆」を見つける方がいい。メッシュが変われば設定もやり直し。ベストな一豆に定めてメモリー登録するのが最も快適な運用。

スチーム&ラテアートレビュー

スチームのパワーは申し分なし。ミルクをトゥルトゥルにできる。

2種類のスチームチップが付属。

  • 初心者用(穴が小さい):スチームに時間がかかるが、液体をしっかり回せる。焦らず作業できる
  • 経験者用(穴が大きい):短時間で仕上がる。ミルクの甘さはやや減るが、手際よくいける

クレマがしっかり残った状態のエスプレッソにミルクを注げるのが、ラテア最大の武器。家庭用マシンでは唯一と言っていいレベルだと思う。

スチームチップのメンテナンスは必須

1ヶ月使ってみて、たまにスチームの出力がなかなか上がらない問題に遭遇。原因はスチームチップの詰まりだった。

家庭用マシンでよくある樹脂製ノズルと違って、ラテアは金属製。金属はミルクが蒸発する速度が速く、穴に固着しやすい。お店で働いていた時にちょくちょく押しピンで掃除していたのを思い出した。

デメリットというよりマシン特性。金属製だからこそスチームのパワーと安定性がある。きちんと掃除すれば問題なし

(山下さん、初歩的なことで問い合わせしてしまってすみません!)

Flair 58xとの比較

項目 Flair 58x LATTÈA
価格 ¥85,800 ¥110,000
方式 手動レバー式(非電気) 電動(デュアルボイラー)
スチーム なし(別途器具が必要) 内蔵(サーモブロック)
連続抽出 可能だが体力勝負 減圧弁あり、楽々連続
圧力制御 レバーで自在にプロファイリング ポンプ圧で安定抽出
スケール配置 サイズ的に困難 DiFluidスケールが置ける
向いている人 エスプレッソを極めたい求道者 ラテアートを楽しみたい人

Flair 58xは手動レバー式ならではの圧力プロファイリングの自由度が魅力。エスプレッソの味を極めるには素晴らしい道具。ただし腕が疲れる(笑)。

ラテアはデュアルボイラーによる抽出→スチームの即時切り替えが圧倒的なアドバンテージ。クレマが生きた状態でラテアートに入れる快適さは、一度体験すると戻れない。

DiFluidのスケールが置けるようになったのも地味にうれしい。抽出中の重量をリアルタイムで計測できるので、レシピ通りの抽出が楽になった。

メンテナンスルーティン

お店と同じようなオペレーションが必要。自分にとってはむしろ楽しい時間。

毎回(抽出ごと)

  • グループヘッド(抽出口)の拭き上げ

毎日(夜)

  • 排水トレイの洗浄
  • マシン全体の拭き上げ

毎週末

  • 水タンクの掃除
  • スチームチップを取り外して清掃(押しピン等で穴の詰まりを除去)

2週間に1回

  • カフィーザでバックフラッシュ(これができるのは地味にうれしい)
  • ミルクピッチャーやポルタフィルターの漬け置き洗い

バックフラッシュに対応している家庭用マシンは限られている。これだけでもマシンの長寿命が期待できる。手入れが苦じゃない人には、むしろ「お店ごっこ」感覚で楽しいかも。

1ヶ月の使用実績

  • 使用期間:1ヶ月強
  • 平均ショット数:4ショット/日
  • 内訳:カフェラテ 2杯、マキアート 2杯
  • トラブル:スチームチップの詰まり(清掃で解決)

毎日4ショット、約120ショット以上を消化。マシンのパフォーマンスは安定している。

気になった点

  1. 本体が軽い:見た目に反してかなり軽量。ポルタフィルターを取り付ける時にマシンごと動くことがある。滑り止めマットがあるとよさそう
  2. スチームチップの清掃頻度:金属製ゆえに固着しやすい。毎週末の清掃を怠るとスチーム出力が落ちる
  3. メモリー機能と豆の相性:豆を変えるたびに設定し直す必要あり。一豆に絞った方が運用は楽
  4. アース付きプラグ:3口コンセントなので、普通の家庭用コンセントだと変換アダプターが必要
  5. 業務使用は保証対象外:あくまで家庭用。イベント等での使用は自己責任
  6. 排水トレイ取り外し後のフレーム内側が鋭利:トレイを外した際、金属エッジで怪我しやすい。清掃時は注意

こんな人におすすめ

  • ラテアートを本格的に練習したい人:デュアルボイラーのおかげで、クレマが残った状態でスチームミルクを注げる
  • 今の家庭用マシンに不満がある人:特にスチームの弱さや切り替えの遅さが気になっている方
  • 友人を呼んでコーヒーを振る舞いたい人:連続使用できるので、複数杯を楽に作れる
  • 家庭用で満足できないが業務用は買えない人:まさにその隙間を埋めるマシン

ラテに興味がなく純粋にエスプレッソを極めたいなら、Flair 58xの方が圧力プロファイリングの自由度が高くコスパもいいかもしれない。

まとめ:おうちバリスタの終着点

家庭用で満足できなくなったが、業務用を買うほどではない——そんな「おうちバリスタ」の終着点が、このラテアだと思う。

デュアルボイラー、58mmバスケット、PSE取得済み、バックフラッシュ対応、連続使用可能。11万円。レジェンド山下さんが年単位の時間をかけて、100回以上感電しながら(本人談)形にしたという情熱が、細部に詰まっている。

ちょっとサボっていたラテアートも、このマシンのおかげでまた毎日練習するようになった。エスプレッソの上に美しいラテアートを描く——そんなコーヒーライフを楽しみたい方には、心からおすすめできる一台。

まさに、home cafe

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